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2019年1月25日

コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)|2019新年会レポート

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PCソフトウェアメーカーなどが参加する一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)が1月16日(火)、ホテルオークラ東京にて平成31年 新年賀詞交歓会を開催した。毎年恒例となっている新年会だが、会場には平成最後を飾るにふさわしい豪華な参加者たちが集まった。

まず開会の挨拶に登壇したのは、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)会長の萩原紀男氏。同氏は、まず「CSAJの会員数が633社となり、IT業界でナンバー1の団体になった」と切り出した。さらに、AIやIoTといったテクノロジーの発展により、「業務の生産性はこの30年間で一気に跳ね上がった」「人がやる仕事と、テクノロジーが行う業務を切り分け、さらなる効率化を目指すべき」だとした。その上で、2019年は東京オリンピック・パラリンピックを目前に、各業界でITの可能性を全面に押し出していくことの必要性をアピールした。

来賓として訪れた甘利明衆議院議員には個別にインタビューを行なった。甘利氏は、「2018年は、2019年に花が咲くように芽を巻く準備の年だった」と昨年を振り返った。さらにデータの重要性を強調し、「どの企業がIT業界でデータプラットフォーマーとなるのかを世界が注目している。日本もキャッシュレス文化を取り入れるなどして、世界に挑戦していかなければならない」「一方でプラットフォーマーは自社のみ儲かれば良いという視点ではいけない。自社だけでなく国全体が発展していく視点が重要」(甘利氏)だとした。

同じく来賓で訪れた河野太郎外務大臣は、先日のロシア訪問の際、「盗聴を防ぐ金魚鉢と呼ばれるルームで議論した」とエピソードを紹介した。さらに日々世界各国と接する中で、情報セキュリティの重要性を再認識したという。「テクノロジーの進化のおかげで国と国との交流が簡単になったが、同時に盗聴やサイバーテロなど気をつけるべき点も増えた。時代の流れに合わせた対策が必要である」と語った。さらに日本企業でも課題として表面化している人材面にも言及。「人材の育成方法を、多くの方々から知恵を借り、国際社会において日本が常に先頭を走っている状態を目指す」とした。

日本のIT業界を牽引する企業が集まる当新年会では、参加者同士が積極的に交流する姿が多く見られた。どの企業の参加者からも、2019年を更なる飛躍の年にしようという意欲が感じられ、会場は終始熱気に包まれていた。(BizMICE編集部)

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