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2018年3月10日

池袋から徒歩7分にあるコワーキングスペース「FOREST(フォレスト)」 起業、Webデザイナー等経験豊富な代表が利用者の相談にも乗る

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池袋から徒歩7分にあるコワーキングスペース、会議室、セミナールームを運営するオープンオフィス FOREST(フォレスト)は2014年10月、山内信子氏が立ち上げた。森永製菓グループの外食部門会社の人事部門、Web制作会社の起業等、さまざまな経験の後、設立したコワーキングスペースFOREST(フォレスト)を山内氏は、どういった思いで運営しているのか。設立の経緯やコンセプトを聞いた。

 

ビルオーナーからの一言「それは又貸しですよね!」

 

2001年まで山内信子氏は、森永製菓グループで外食部門会社で現場と人事部門を経験してきた。同年、同社を退社、Webデザインのスキルを身に着けWeb制作会社を設立する。事業は順調に成長していたが、2011年の東日本大震災を契機に今後の人生を考えるようになった。このままWeb制作を続けるのか。もしくは別の道か。もっと広い視野で働き方を考えたところ、ワークスペースとビジネスパーソン同士が知り合える場(コワーキングスペース事業)を作りたいという思いを強くした。試行錯誤の末、2014年、自らコワーキングスペース立ち上げの決断を下す。

池袋徒歩7分オープンオフィス FOREST(フォレスト)
池袋徒歩7分 オープンオフィス FOREST(フォレスト)の予約はこちらから

翌日から物件探しに走った。ただ、当時、コワーキングスペースという概念はまだまだ一般的ではなく苦労が絶えなかった。物件オーナーは、まず「コワーキングって何?」との反応から始まり、詳細を説明しても、「それは又貸しですよね!」と断られることが多かったという。

そんな中、当時のビル所有の営業担当と出会う。営業担当は鬼気迫る山内信子氏の話を聞いた後、「わかりました!山内さんに掛けます!」と、熱意を理解してくれた。

 

WeWorkの参入で市場自体は盛り上がる

 

物件が決まり、休む間もなく空間デザインに取り掛かった。女性が入りやすいカフェのような居心地の良い空間を作るというコンセプトで、デザインはオフィスの設計者ではなく、カフェの設計者に依頼。椅子や机はオーダーメイドで木のぬくもりを大切にした。

当時、同業のコワーキング事業者からは「そんなにお金をかける必要はない!」と指摘されたという。意に返さず、利用者視点に立ちカフェスタイルを実行。コワーキングスペース事業参入の決断からわずか3か月でオープンまでこぎつけた。

コワーキングスペースはこれからの市場だ。働き方改革やWeWorkの日本上陸で市場の注目度も高まっている。「だからといって全てのコワーキングスペースが成長するわけではない」と山内氏は身を引き締める。「利用者に対するホスピタリティの心が重要」「いろいろなサービスを提供し、利用者に快適な空間を提供しなければいけない」と続けた。

同スペースの3Fはコワーキングスペースで40席用意されている。雰囲気はまさにカフェそのものだ。7Fは、6名と12名入る会議室、14名入るセミナールームがある。

7Fのセミナールームの予約は?

 

さまざまなサービスはお客様の声から生まれる

 

FOREST(フォレスト)は、利用者の声をよく聞く。山内氏は、利用者に常に声をかけるよう心掛けているという。

7Fのセミナールームには以前は通路との境にパーテーションがなかった。利用者から、声がもれるという意見を聞き、すぐにパーテーションをつけた。また、ドロップイン型(時間利用)の利用で、何かお得なサービスはないかと尋ねられ、回数券を発行。これが大当たり。池袋にある多くの会社が購入。働き方改革の一環で社員にいつもとは違うオフィス環境を体験させるという理由で使っているという。

利用者自身がFOREST(フォレスト)のサービスを支援することもある。女性の利用者が多いということで、月に一度、ネイリストとヘッドマッサージ師が来る。この案は利用者が発案、その方の人脈で来てもらっているのだという。仕事やセミナーの合間で、リフレッシュすることができ、仕事の効率が上がると評判は上々だ。

3F コワーキングスペース

ある日、コワーキングスペースで男性が大きな声で電話をしていた。怒鳴るぐらいの勢いという表現の方があうのかもしれない。その声量は他の利用者をびっくりさせた。山内氏はすぐに男性に近寄り、「他のお客様の迷惑になるので控えて頂きたい」と説明、その男性も自分が他の利用者に迷惑をかけていると認識し、その後、そうした行為はなくなった。

さらに山内信子氏は、利用者の相談にも乗っている。自らも起業をはじめ、Webデザイナーや人事部門等、さまざまな経験をしているからこそできるアドバイスもあると語る。

山内信子氏が築いたこれらの空間コンセプトは、利用者同士が気軽に交流しあえる雰囲気も作り出している。コワーキングスペースの一つのメリットとして他社との交流がある。FOREST(フォレスト)でも利用者同士が仲良くなり、仕事を紹介しあったり、お互いの仕事を助け合ったりすることが多いという。

これらのホスピタリティ精神は、外食産業勤務で培った経験が大きい。競争が激しい外食産業ではお客様満足度の追求が欠かせない。当時の経験が今、お客様の声を聴くというスタンスを重視している。池袋徒歩7分にあるコワーキングスペース、会議室、セミナールームを運営するコワーキングスペースFOREST(フォレスト)。同社の居心地の良さと代表山内信子氏の人柄を味わいに行くのも良いだろう。(BizMICE編集部)

 

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