11月15、16日にANAインターコンチネンタルホテル東京で宣伝会議主催の大規模セミナー『宣伝会議サミット2017』が開催された。初日の午前、「コト消費時代の、感性に訴えるマーケティング」と題しパネルディスカッションが行われた。パネラーは、ソニー・ミュージックレーベルズ EPICレコードジャパン Office RIA 部長 梶望氏(写真真ん中)、KCJ GROUP 取締役 専務執行役員 キッザニア事業本部長 能勢幸次氏、モデレーターは、月刊『宣伝会議』副編集長 陰山祐一氏が話を普段聞けないような話を聞き出した。本稿では、ソニー・ミュージックレーベル梶氏が語った内容をお伝えする。KCJ GROUP 能勢氏の内容はこちら。
アジェンダ
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アーティストではなく作品を語らせる 宇多田ヒカルのマーケティング戦略
梶氏は、今年でデビュー20周年となる宇多田ヒカルをデビュー前から、ずっと支えてきた。今、音楽業界は、CD販売にあたり握手券といった特典を付けたり、複数枚購入してもらうような仕掛けをする。しかし、宇多田ヒカルはデビュー以来アルバム特典を一切つけてない。その中で、「どう売っていくかが課題」と梶氏は語る。
販売プロモ―ションとして、梶氏は、「ファンの間で宇多田ヒカル
昨今、CDビジネスは握手券等の特典とのセット売りがはやっている。そこで、「なぜファンはこれを買うのかを徹底的に考えた」と話す。出した結論は、例えばアイドルファンはアーティストと握手して過ごす“時間”にお金を払っている。時間的な価値が重要だとした。
そこで、梶氏は、作品と過ごす時間的価値を出せないかと考えた。
新曲の発売日が決まると、発売日の数か月前からとにかく作品について語らせる。会話の主語は作品であることを徹底する。
そしてソーシャル上で、作品を主語にした頻出ワードを調査。その頻出度合いで作品がどれほど伝わっているかを把握するとした。作
また、歌詞サイトもオープンした。ファンが歌詞に対する思い入れを書き込み、ファン同士が作品について語れる場にしているという。
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