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2017年12月21日

チケット販売大手ぴあの売上が過去最高 ミスチルらが貢献

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チケット販売大手ぴあグループが、2017年度第2四半期の決算を発表した。コト消費への追い風を受け、売上高は過去最高となる862億円となった。売上に貢献した主なイベントは、Mr.Children、THE YELLOW MONKEY、嵐のワクワク学校、西野カナや、BABYMETAL等、ムック本では、夏ぴあ(首都圏/関西版/東海版他)、秋ぴあ(首都圏版/関西版/東海版)、食本シリーズ(東京、立川、新潟、大津草津、奈良生駒、沖縄他)など。

2017年度上期のトピックスとして、2020年春、横浜みなとみらい地区に大型音楽アリーナ設立の発表や、スポーツイベントのチケット販売権の獲得を挙げた。大型音楽アリーナは、収容人数1万人で地下1階、地上4階。初期投資は100億円を想定している。同社グループのぴあ総研によれば音楽ライブ・エンタメ市場はこの5年間で約2倍に成長(2016年の市場規模5,015億円)。エンタメ会場やスペース不足が顕著になりつつあり、同アリーナの設立でこれに対応する。なお、民間企業単独で1万人規模のアリーナ建設と運営は国内初となる。

 

ぴあが建設する横浜みなとみらい地区の大型音楽アリーナ
ぴあが建設する横浜みなとみらい地区の大型音楽アリーナ

 

スポーツイベントでは、ラグビーW杯2019のチケッティング業務、平昌冬季オリンピックの国内観戦チケットの販売業務を獲得した。

一方、人気イベントはチケットが入手しづらく、ネットで高額転売されるなど、社会問題化している。一般的にライブエンタテインメントのチケットは、価格弾力性が相対的に低く、値上げをしても需要にそれほど影響が出ないとも言われている。この社会問題に対応するため、ぴあは、業界発となるチケットトレードリセール「チケトレ」をスタートさせた。当事業は、日本音楽事業協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会などから運営を受託した。

売上は過去最高となったが、営業利益は6億7,400万円、昨年に比べ、2億2,500万円の減益となった。人気興行の獲得経費増、セキュリティ強化に向けた組織、システム両面での対策が重荷となった。(BizMICE編集部)

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