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2018年2月15日

イベント市場の成長の裏にネットの貢献あり

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日本イベント産業振興協会は、平成28年1~12月の国内におけるイベント消費規模が16兆5,314億円(前年比は112.9%)だったと発表した。これはイベントに対するさまざまな支出、例えばイベント出発前の支出、交通費、宿泊費、イベント会場外での支出、イベント後の支出をあわせた数字。ネット時代、リアルイベントは減少すると言われていたが、それに反する動きだ。

 

アジェンダ

  • イベントの成長の裏にネットの貢献あり
  • イベント主催者のネット戦略

イベントの成長の裏にネットの貢献あり

 

現在、日本ではさまざまなカテゴリーのイベントが開催されている。それぞれの市場規模を見ると、会議イベントが1兆9,135億円、見本市・展示会が1兆6,106億円、文化イベント 2兆3,329億円、スポーツイベント2兆8,468億円、フェスティバル2兆6,317億円、販促イベント9,835億円、そして興行イベントが4兆2,124億円。イベント会場内の消費支出はこれらには含まれておらず、その規模は3兆1,877億円(すべて日本イベント産業振興協会調)と、いずれも成長している。

イベントのこの成長の背景には、実はネットも貢献している。いくつかの事例を見てみる。

たとえば音楽業界。ネットは音楽を無料で楽しめるようにした。その分、CD市場は減少が続く。一方、音楽ファンはYoutube等でライブ動画を見ると、その迫力感に圧倒される。自分も音楽を体感したいとライブ会場に行くファンが急増している。『2016 ライブ・エンタテインメント白書』によると、音楽ライブ・エンタテインメント市場規模はこの5年で約2倍に成長しているという。チケット販売大手のぴあが、2020年、横浜・みなとみらい地区に1万人規模の大型音楽アリーナを開設するというニュースは記憶に新しい。

ファッション業界も同様。ネットによって店舗の売上は厳しくなったが、ネットが消費者とモデルの距離を近づけた。さらにスマホで手軽に洋服が購入できるようになり、東京ガールズコレクションといったファッションショー、ライブとネット販売を融合するイベントの開催が増加している。東京から始まった東京ガールズコレクションは現在、東京だけでなく北九州や広島でも開催されている。

BtoB向けのIT系雑誌市場でも変化が起きている。Webメディアの台頭で雑誌部数は減少。雑誌に出稿していた広告主は、その分をセミナー開催に振り向けている。現在、IT企業がセミナーを開催する数が急増。単に広告を出すよりセミナーを開催し、見込み顧客リードを獲得するという動きが活発化していったのだ。

マクロ視点では、このようにネットが産業を変革し、その先でイベントやセミナー市場が盛り上がっている例が多くある。

ライブ会場~音楽イベント
ライブ会場~音楽イベント

PR-セミナー開催時の手間暇を効率化~会場予約から運営準備まで

イベント主催者のネット戦略

 

昨今、イベントの大きな流れとして、ある人がイベントに行く→その人がイベントの様子をFacebook、Twitter、インスタ、ブログ等にアップする→それを見た人が自分もイベントに行く→そしてSNSにアップする→それを見た人が・・・、といった好循環ができている。2017年夏、インスタ映えするナイトプールが女性の間で流行ったのもこの動きだろう。

このサイクルは、イベントに2つの点で大きな意味をもたらす。一つは集客コストを劇的に削減できる点。そして、拡散力によりイベント自体の認知度を向上できる点だ。

では、イベント主催者は、これらを実現するために何をすべきか?

答えは一つ。イベント来場者がネットでバイラルしたくなるほどの感動体験を提供すること。これに尽きる。ネットの拡散力は、元ネタの魅力度に比例するからだ。イベントは、テーマがあり、それにより来場対象者のセグメントが決まる。万人受けするコンテンツにする必要はない。“狭く”“深く”をキーワードにどういった企画にすれば良いか、これを徹底的に考えることが求められているのだ。(BizMICE編集部)

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